姓名判断についてのまとめ

2019年6月、 バーで飲んでいたら、店員から 「あなたの1歳になる息子の漢字の字画が良くない」という話をされました。息子の名前を決める際、色々なサイト、情報、本から漢字を決めたので、「そんなはずはない」と言い返しましたが、バーの店員に教えられたサイトでは、大凶の文字が出ていました。しかも、「ちゃんと旧字体でやった?」などと、もっともらしい事を言われ、この2か月色々ドタバタ劇がありましたので、それも踏まえて勉強したことをまとめたいと思います。

流派

姓名判断には「熊崎式」「桑野式」「吉元式」の3つの流派があります。元々の「姓名判断」の概念を作ったのは「熊崎式」とされていますが、そこから派生した流派も人気があります。それぞれの特徴を知った上で選ぶと良いでしょう。

例えば「赤ちゃんの名前づけ」の場合、参考にすべき情報は様々。有名人の名前や歴史上の人物、インターネット上にも多くの情報があふれかえっています。その中で、自身がどの情報を元にお子様のお名前を決めていくかが重要になります。

一方、大人になってから自分で運勢を調べたいという場合も、ネット上の診断や、現在では有料の「占いテレフォン」なども人気があります。ただこの点においてもしっかり編集された姓名判断の本も存在します。

字画

姓名判断というと、自分の漢字が何角でできているのかが大切であり、それぞれを画数を色々足して、外格、天格、人格、地格、総格、仕事運、家庭運というのを出していきます。

サイトもたくさんあり、たくさんのサイトで調べて、一番良い漢字を選んで息子に名前を付けたつもりです。そこで言われたのが、「新字体でやったでしょ」という一言。字体には種類があり、いつの時代の字を使っているかで、よく出たり悪く出たりします。

例えば、部首が「王」の場合、旧字体では「玉」が使われているので、1画ずれて占う必要があります。「さんずい」も4画になるので、ズレて考える必要があります。

このように、旧字体と新字体でずれているため、実に20%程度の人は字画がずれると言われています。

字体

深く調べてみると、旧字体の前に筆字というのが存在しました。ペンの前には、筆を使用する文化だったため、流れるように漢字を書くため旧字体とも字画がずれてしまうようです。

さらにその筆字の前は、中国の漢字に行きつきます。中国から日本に来る時に少し字画がずれているものも多くあり、中国の漢字から考える必要があります。

そうやっていっていくと、「いつの時代の字画で考えるか」で、その人の運命は大きく変わってしまう事を意味します。結局何を信じるかというような「占い」的な要素が大きくなってしまいました。

息子は、「王」という部首と、「さんずい」が使用されていて、新字体より2画増えてしまいます。こうなると、何を信じてよいかわからなくなり、大凶なら改名も考えていたので、プロにお願いする事としました。

姓名判断のプロ

サイトで探すと、かなりの数の有料サイトが出てきます。こちらも本気なので、有名な4人のプロの方にお願いして、『今の息子の漢字だと何が悪いのか』、『新しく漢字を変えるとしたら、どの漢字がよいのか』の2点について、調べていただきました。

4つのサイトとも、5日以内に返答が来ました。1万から6万まで色々な値段設定でしたが、個人的に一番よかったのは「南山誠林先生」でした。

この業界ではかなり有名な方でした。一番安い1万が判定料でしたが、30ページほどの冊子が送られてきました。5万とか払ってもメールで終わりだったりしましたが、南山先生とはその後電話で3時間ほど色々なお話を伺う事ができました。

元々大企業の取締役から、引退後にこの職に就き、「あまりにも嘘のサイトが多くて、あなたのように困っている人を救いたい」という旨を言われました。

3時間ほど色々話をして、結局息子の名前は全く悪くなく、むしろより私たちはより息子の名前を好きになれました。

言霊という言葉があるように、名前にはその人自身の運命や進むべき道が示されており、簡単には決められません。そして、プロとは言え、他人に名前を付けてもらうのもなかなか納得しがたいものがあります。夫婦で相談し、プロと相談しながら漢字を決めていくというのが、一番正しいやり方なのかなと思いました。

改名の仕方

実は結構難しいです。まず、改名は人生で1回しかできないという法律があります。

やり方は、家庭裁判所に書類を提出して、国に認めてもらう必要があります。年間5千件程度申し込みがあり、7割が改名しているようです。

理由として、正当な理由を説明しないといけません。珍名、奇名、性同一性障害、出家、結婚したら家族に同姓同名がいた、いじめの原因などです。

本人の希望、字画、運勢などは無理なようです。

しかし、「 出生届時の名に誤りがあった。」というのが国の示した例にありました。そもそも、名前は出生後2週間で決めないといけないので、「疲れていて、漢字を間違ってしまった」などを理由に、2歳までなら改名可能なようです。今回は、必要があればそれを使おうと考えていました。

とりあえず、南山先生には感謝しかないです。息子の名前を親が少しでも疑ってしまうと「こいつの運が悪いのは、自分のせいなのでは」などと、よくわからない不安に襲われてしまう可能性があります。特に私たち夫婦は、占いは信じなくてもなぜか字画はよく当たっていると感じているので(妻はもともと運がよかったのですが、私の性になってからますます運気が上がったと感じています。字画占いでも、やはり同じような結果でした)、今回は本気で色々な方法で、色々な方とお話ししました。

次に子供が出来たら、生まれる前にその子の名前をじっくり決めておこうと思います

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