メモの魔力

一言で言うと

「メモと取って、応用可能な一般論として抽象化して、そこから個人でできる事へ応用していけば、新しい発見があるでしょう」

尊敬する前田さんの本です。メモには、

①「記憶のためのメモ」
主に忘備録としてメモを取ること

②「知的生産のためのメモ」
思考力や発想力を上げるなど、主に知的生産を向上させる手段としてのメモ

の2種類があり、後者を使いこなしていこうと。本の中には彼が本当に書いた自筆のメモがあり、とりあえず真似してみようと、それを同じように色分けして書き下ろしてみました。

左にバーッと事実があって、抽象化して一般論として展開し、それを自分の事として転用という形で発展させていました。

MBAの中では、クリティカルシンキングやMECEと呼ばれていたりするものでしょうか。

メモした事実がたくさんあって(ずーーーっとメモしているので、数が半端ないようです)、それをHow, What, Where, Whyなどに分け、共通点などを探っていく。そこから考えられるすべての事柄を抽出して、それを今度は自分の事に展開して考えていくという。

ちょっと前に流行ったマインドマップやGTDタスク管理に近いものがありますが、「転用」という箇所が前田流という事でしょうか。

彼のメモをそのまま書き写して思ったのは、この転用は、左のメモがたくさんあるほど増えていき、PDCAサイクルを高速で回している感じです。

そこに新しいアイディアが出てくるし、自分のやるべき事、道が生まれるだろうけど、完全に経営者としてのセンスが問われてきますね。私には無理だと思いました。

また、本文の途中で「メモを取りながら人の話を聞くことで、相手も気持ちがいいし、何より話が構造化してわかりやすい」という文がありました。しかし、この話しながら、メモを取りながら文章を俯瞰するやり方って、すっごく難しくないですか。相手がある程度論理的に話してくれればよいですが、とりとめもなく話す感じだと、メモ取りながら俯瞰して、「今こう言ってるから、次はこういう展開かな、ってかさっき言った事と少し矛盾しないかな」とか、私は苦手で。あとで思い返して質問する事はありますが、その場で展開できるのは流石としか言いようがないです。

かと言って「自分にできないからやらない」では始まらないので、何か自己流にできないか。

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前田さんは、メモを取るという行為で、些細な事に気付きが見つかり、そこから「考えること」を始める切っ掛けができるというような事を暗に示しているのではないでしょうか。

彼のように素晴らしい考え、アイディアに結び付けるセンスはないですが、今の自分を高める事には十分応用が効くと思います。常にメモ帳を離さず、書きまくるのはできないですが、iphoneのメモはよく使っているから、その使い方を少し変えてみようと思いました。

メモというか、些細な事にも繊細に汲み取って、メモに残しながら少し俯瞰の目で抽象化・一般論化してみて、それに対して少し前向きなアイディアが出てくればいいな。

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