「東大読書」「本を読む人だけが手にするもの」「読書する人だけがたどり着ける場所」

読書とは

ネットが発達した現代において、情報の量は膨大になりました。読む量が多すぎて、結局表面だけ撫でてキーワードだけ拾って読んだ気になり、読み終わっても結局何も頭に残っていない読み方になってしまうことが多いです。

速読術のまとめのところで取り上げましたが、私は多読速読を基本としているため、「しっかり読む」という事が逆に苦手だったりします。

「一つの本から一つの知識が手に入ればよい」と考えており、「筆者の言いたい事の8割がわかれば御の字」とまで思っていました。

今回の3冊の特徴は、

「能動的に本を読み、地頭力を身につける読書法をマスターする。」

という事だと思います。読書の本質を理解し、継続することで「頭がよくなる」と言っています。

実は、これ、速読術のところでも同じことが書いてあり、「目次から何が書いてあるか予想し、予想通りなら思い切って飛ばし読みする」という項があります。
つまり、能動的な精読は、速読に繋がるとも解釈できます。

では、能動的に読むとはどういうことなのか

能動的に本を読む

① 仮説読み

まさに、速読術と同じです。読む前に、どんな内容が書いてあるか予想し、自分なりの結論を考えてから読み始める。もし違っていれば、その都度頭の中でゴールを修正しながら、読み解いていく。東大生のほとんどは頭の中でこうやって、自分と対話しながら、クイズ形式で本を読んでいるみたいです。

② 取材読み

優れた読み手というのは、「読者」ではなく「記者」になります。相槌を打ちながら、質問を考えながら、時にはメモを取りながら、相手の話す言葉に耳を傾けます。セミナーなどを受けた際、質問をしようと聞くと、より理解が深まるというデータがあります。それと同じで、質問や突っ込み、相槌をしながら読むと、より理解が深まります。

③ 要約読み

本を読み終わった後「では、内容を140文字のツイッターにまとめてください」というような事を、東大生は得意とします。整理できる、要約できるというレベルにまで読み解くという事です。

④ クロス読み

何かについて知りたい時、二つの違った考察、意見の本を同時に読んでいく方法。東大生のカバンには、知りたい知識について2冊以上の本がある。これは「クロス読み」と呼ばれ、「意見と意見が交錯するポイント」を見つける読み方。より具体的に「2つの意見がどう異なっているのか」「議論が分かれる点はどこなのか」を考えて理解するテクニックです。
 私の行っている多読速読も同じような感じで、一つの知識が知りたかったら、アマゾンでトップ10入りしている中で5冊程度、読みやすそうなものを購入しています。例えば、安倍政権について深く知りたい時、アマゾンで売れ筋をキーワード検索して、トップ10の書評を見ながら5冊購入。その際、なるべく違った意見の系統の本を購入して、読んでいくということです。

⑤ 議論読み

「議論」というと身構える人もいるでしょうが、難しいことは一切ありません。「本を読んだ後の感想」を言葉にすることも立派な「議論」です。議論すると自分の中で文字化され、より深く理解していく作業になります。ブログやツイッターでアウトプットするのと同じ要領です。

本を読む人だけが手にするもの

私の大好きな藤原和博校長の本です。彼がずっと伝えている1/100を3回掛けて、100万分の1の人間を目指すというのの一つに「本を読む」というのがあります。

仕事以外の隙間時間で読書するのは、実は10人に1人というデータがあります。確かに、朝の電車でほとんどの大人は携帯でゲームをやっていますね。

残りの人生50年と仮定した場合、起きている活動時間は約30万時間になるようです。その中で、いかにリアルな自己経験を積み、深みのある人生を送っていけるかについて考えた時、他人の人生の経験と考察を自己のものにできる読書というツールは最強だと説いています。

後半は、藤原校長がお勧め本の紹介。私も10冊程度アマゾンでポチりました。

読書する人だけがたどり着ける場所

人間として生きていくうえで、深い人間になった方がよい。そのためには教養が必要であり、それには物事の「本質」を捉えて理解する必要がある。バラバラの知識があっても、ただの物知りなだけ。知識と教養、人格にまで発展した深い人になるためには、読書ほど適したものはないと。

読書で登場人物に感情移入している時の脳は、体験している時の脳と近い動きをしているため、人格形成に強く影響する。

読書

いつから本が好きになったのか、かなりはっきりと覚えています。

小学校、中学校、高校で読んだ本は、教科書以外ではおそらく2冊だけ。「黄色いバケツ」という童話と、「フォレストガンプ」です。フォレストガンプに特に理由はないですが、中学・高校の6年間の読書感想文はすべてフォレストガンプで書いています。それほど読書が好きじゃなかった。

転機は、浪人中。現役の時、国語以外はほぼ満点が取れたのにもかかわらず、国語が80点。200点中です。偏差値40くらいでした。浪人して国語を中心を勉強しても、試験の点数は伸びずでした。日本人なのに「読む量」が圧倒的に足りていないと感じ、出会ったのが「ハリーポッター」シリーズ。読むの遅いですが、それが起爆剤になり、友人の勧めで村上春樹、宮部みゆき、江國香織、村上龍など、当時読みやすくて面白い小説をずーーーと読んでました。1か月ほとんど勉強しないで読書をしていると、大量の日本語を浴びたせいで、センター試験の解くスピードも正解率も格段に上がり、それだけで国語が得意科目になりました。

以来、「本を読む」というのは習慣になっていますね。特に仕事が少しずつ軌道に乗ってきて時間が余り始めた10年前からは、朝30分、移動時間、夜30分は読書をしています。

ネットでも情報は手に入るんですが、ソースがよくわからないのと、まとまって仕上がってない情報が多すぎると感じます。ある一つの箇所だけを調べるのにはネットの方が速いですが、情報を体系的に知りたい時にはやはり本に軍配が上がると思います

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