藤原和博さんの本

100万分の1のレア人間になって、これからの社会を柔軟に生きていこう。「よのなか科」校長より

参考本

・必ず食える1%の人になる方法
・35歳の教科書
・45歳の教科書
・本を読む人だけが手にするもの
・10年後、君に仕事はあるのか?
・情報編集力をつける 国語
・藤原先生、これからの働き方について教えてください。
・僕たちは14歳までに何を学んだか

藤原校長。 これ、全部同じ著者だったんですね。

どれも有名どころで、アマゾンランキングから本を購入している私にとっては衝撃的でした。「100万分の1の人間」=「キャリアの大三角形」、「情報処理脳から情報編集脳」、「成長社会から成熟社会」などのメジャーワードはどこかで聞いたことあると思いますが、「都内初の民間人中学校長で、よのなか科を作った人」と同じ方とは知らず、大変失礼しました。

個人的に一番好きなのは「必ず食える1%の人になる方法」です。原点とも言える良書ですが、他の本はそれの焼き回しでなく、それぞれ独立した視点で新しい情報が入ってきます。どこまで知識が深いのか。最高です。

名著「ライフシフト」の具体的方法論

「これまでの教育、仕事、老後の3ステージ制からマルチステージ制へ。
 今20代の人の半数は、老後ステージは80歳くらいになるので、それまで仕事しないといけない。そのため、仕事も一つで完結するわけではなく、副業したり、仕事を変えていくようなマルチステージ制の人生へ」
~ライフシフトから~

ライフシフトは「啓蒙」がメインでしたが、その具体的やり方の、方向性の一端を示しています。ホリエモンや落合さんはじめ、日本の今後の時代変化と対応については彼らを支持しているmyanaなので、非常に納得の部分が多かった。

キャリアの大三角形で100万分の1の希少性

ホリエモン、西野亮廣さんなどでもおなじみになりつつある100万分の1理論ですが、藤原和博さんが提唱者。「3つの分野で100人に1人の人材になれば、掛け算で100万人に1人の人材になれる」という考え方。オリンピックメダリスト級であると。

一つの分野で100人の1人になるというのは、「100人の1位」という意味ではなく、その分野でプロという領域になるという意味。プロというのは、1万時間を指す。1日6時間その分野で働けば5年というスパンを指します。

何かのタイミングで社内で部署移動になったり、転職したりするのは前向きに考えるとチャンスしかないと。

仕事って、何の仕事でも「慣れ」が出てきて、どんな大変な仕事でもいずれ「作業化」されるんですよね。だから、自分の環境を変える事は新しいステップにはとても刺激になる。もし副業でやるなら、隙間時間でどうにか1万時間作ってもよいという内容もありました。

どういう経緯にしろ、一つの事をずっとやるには、今後の社会には危ない。大手都銀も大量リストラの時代。個を高めてレアキャラにならないと、食っていけない時代に突入したと。

「35歳の教科書」では、20代、30代は基礎を作るためにがむしゃらに働き、2つ目の分野を探し出すことの大切さについて。
「45歳の教科書」では、さらにもう一つの分野への挑戦と、信用について主に書かれています。

これまでの日本は成長社会では、皆同じように成長し、その中で周りより「早く、正確にこなす」事が偉いとされてきたけど、今後の成熟社会では、「他と違った視点、行動」が求められている。それに必要なのが「情報編集力」。

情報編集力

藤原さんの造語である情報処理力と情報編集力。

「情報処理力」とは、正解がある問題を速く解く能力で、頭の回転の速さの事。「情報編集力」とは、正解のない問題に対して個人毎に納得解を導く能力で、頭の柔らかさのこと。

社会の成長している成長社会には前者が、現在のように物が足りている成熟社会には後者が大切。今後の日本で生き抜くためには、情報をインプットするより、独自の目線でのアウトプットが重要であり、考察と行動の大切さを説いています。

クレジット(信用)

「信用とは、他者から与えられる信任の総量である」

不動産業界においては、銀行からの信用が全てです。お金を借りないと建物作れないから。個人、会社レベルでの信用度が、そのままキャッシュとしてスコア化されていきます。

信用について、45歳の教科書で、各方面の信用のスコア化について考察されています。信用は測れないので、業界毎にこれが信用指標であろうという考察です。

新しい成熟社会の中で、充実した40代を生ききる

成熟社会は、社会学的に日本が世界で一番早く到達してしまい、前例がありません。社長仲間では、「もう日本でやる事はない。逆に世界へ出れば、まだ成長社会だらけなんだから、そっちなら日本の過去儲かった事やれば儲けれるわ」という方も多いし、事実そういう事業は安定して売り上げを伸ばしています。

ただし、中国を始め他国の勉強量は日本人の比にならないので、最終的に勝とうとするとものすごい体力と熱量を必要とする。日本でぬくぬくと生きていく限り、自分なりの成長性を見出し、100分の1を2分野やって、1万分の1でも十分すごい存在になれます。藤原さんの言う100万分の1のオリンピック金メダルにはなれなくても、日本の全国大会の決勝くらいには残れる。正直、それで十分だと思ってしまうリトルmyanaがいます。

すっごい難しい事、立派な事は出来る人に任せてしまう。代わりに、誰でも思いつくけど、なかなかできない事をやっていく程度で頑張っていこうと思う次第であります。

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