目的とは
以前、「コーチングの本」と「原動力とは~アンソニー・ロビンズの本~」で、人生の目的について少し触れる機会がありました。
目的というのが一番上の抽象的概念であり、それをゴールと目標を使ってより具体化していくというコーチングにおける基本的考え方のことです。
最近、友人の一人が開業をするとSNSで書いていました。彼は医師であり、これまで麻酔科医→救命救急医→集中治療医→麻酔科医と働き、今回は内科医として開業するようです。
同じように医師をしている友人に聞いたところ、同じ医業でも、部署が変わると前の知識はほとんど役に立たないと言っていました。
例えるなら、同じ不動産業でも、戸建を扱うのか、区分マンションなのか、一棟物を扱うのかというイメージに近く、根底となる法律やルールは似ていますが、考え方や戦略は全く別のものになる感じです。
彼の人間性は尊敬していますが、「人生の目的は何なの?」という質問を彼にしたところ、「やりたいことをやるんだよ」と返ってきました。
私にはたくさんの「?」が出てきてしまいました。もっと全人的な「すべての患者を診れるようになりたい」とかなら納得したのですが、「やりたいことやれてるの?」と素直に思ってしまいました。
「やりたいこと」って難しい概念で、おそらく彼は、5年間くらいの短いスパンで物事を考えているんだろうと思います。目の前のやりたいことをやって、お金にもらえる医師という職業は素晴らしいと思いますが、15年間で3回も転職したのに、これから30年以上同じ「開業内科医」ができるはずないだろうと思ったからです。
この方を反面教師にすると、目標やゴールを先に考え、目的を後付けしていると思います。これだと、何か自分の中で新しい変化があった時(例えば海外で働きたいや、もっと時間が欲しいなど)、全く対応できない生き方をしています。
まず目的を先に考え、それに向かって具体的な目標、行動をしていかないと、将来の自分から見ると今の行動が失敗だと認識している可能性が高くなります。
港区女子の目的を考察
『東京カレンダー』に出てくるような女子の考え方を総称して、港区女子と呼ばれています。
過去にお付き合いした事もあるので何となくわかりますが、SNSでの自己表現が得意で、SNS映えするために色々旅行した記憶があります。
彼女たちの目標は「SNSでいいねをもらう事」です。
さらに考察すると、ゴールは「自己表現する事」「他人と比較していい人生を送っていると再認識する事」に繋がります。
彼女たちの目的は何なのか。一般論として思う事は、「利己主義」「世界の中心にいたい」「お姫さま的な存在」などにまとまってしまうのではないでしょうか。
私の知り合いで、人生ゴールした人(お金を稼がなくても、必要な分入金されるシステムを作れた人)は何人か知っていますが、誰もSNSなどやっていないです。あれは他人の嫌悪感や嫉妬心を煽るのみで、プラスに働く事は自己満足だけです。
人生の目的とは
目的は人それぞれなので、それ自体の良い悪いの議論は外して考えます。
「仕事」「お金」「名誉」など色々ありますが、簡単に考えると、『もしtotoを当てて6億円を手にした場合、何しますか』という質問がとても使えると思います。
もし、「仕事を辞めて豪遊したい」とか思うなら、仕事やお金は目的には成りえないからです。
「お金」が目的の人は、さらに稼ぐ方法、投資法について思考します。
「仕事」が目的の人は、そのお金を使って新しいビジネスについて思考します。
「名誉」が目的の人は、そのお金を使って国会議員に立候補するでしょう。
目的によって行動が変わってきます。なので、個人の本質、人生の目的について早い段階で個性として認識、意識して行動しないと、今と違う局面が来た時に正しい判断できないのです。
私の人生の目的とは
自分の考えをまとめておこうと思います。
今現在、仕事の面では、「週3だけ働くアーリーリタイア」をゴールとしています。その為に会社を設立し、人を雇って考え方とやり方を教え、社長を代わりにやってもらうという事を繰り返しています。
まだそれぞれの会社は小さいですが、大きくしていけば自分の自由時間は増え、さらに報酬も上がっていきます。
余った時間は海外旅行をしたり、国内で自分の知らない分野の仕事を見て、インスピレーションを得て、新しいビジネスを立ち上げていく。この繰り返しです。
子育ての面でのゴールもあるし、スポーツの面でのゴールもあります。東南アジアに学校教育を発達させるための活動もしています(残念ながら、日本はこれ以上大きく発展する要素が少なく、代わりに100年後には中国、アメリカ、東南アジア諸国、アフリカが台頭してくると考えています)
各方面でゴールを設定していますが、その根幹、本質にあるのが目的です。
自分の考える、私の人生の目的は
・やりたいことをやれるような、人生設計をする(やりたいことは移り変わります。なので、時間優先。やりたいことをいつでもできるようなマインドセット、多方面の勉強、必要資金作成は怠らない。)
・微力ながらも人類に貢献する事(自分の作った学校から、NASAで働くような人材が出てほしい。月への移住を進めてほしい。税金をしっかり払うので、日本のインフラに役立ててほしい。富の再分配で、貧富の差を無くしてほしい)
・最低でも自分に関わる友人には、幸せになってもらう事(ただ毎日生きるのではなく、目的意識を持って生きる事で、人生が輝きだすと信じています。各々の人生を謳歌できるように、お金や子育て教育、投資法などを必要なら伝授するので、みんなで幸せになりたい。)
・100年生きる(100年前、世界にはテレビも洗濯機もなく、食料もなかったです。これからの50年の世界の変化は、歴史上最もエキサイティングな変化になります。それを体験し、乗りこなしたい。自身が健康であるべきだし、健康でいるための努力をすべきだと思います)
・すべての物を、食べてみたい(やっと最近、グルメになりました。高いお金を出してでも、世界中の美味しい物を食べてみたい。)
とりあえず、このくらいでしょうか。
「これらをするために生きている」という事が目的であり、車や時計とか、物系は欲求でしかなく、目標止まりです。
本質的な目的を知り、それに向かってゴールを設定する事が出来れば、そのゴールはいくらでも変化可能です。
個人の本質、人生の目的について早く理解し、行動すれば、これから起きる全ての事象に対して正しい判断が可能だと思います。
それは、「芯が通っている」と同義になります。考え方に一貫性があるので、迷いようがないからです。
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