「ブチ抜く力」「死ぬこと以外かすり傷」

昇り龍のごとく、世界を圧巻するような人間ってのは、物事を捉える視点だけでなく、才能と努力、全てで付いていけない

「ネオヒルズ族」「秒速で一億」で日本の常識を覆した与沢 翼さん
その与沢さんをテーマにした「ネオヒルズジャパン」始め、見城徹さん、堀江貴文さん、前田裕二さん、落合陽一さんなどの本を短期間に次々に編集、自身も 「死ぬこと以外かすり傷」を出版した 箕輪 厚介さん

一代で有名になり、確固たる地位を築いてきた人達は過去にもたくさんいる。
その中でも、ネットや情報量で最近有名になり始めた人たちの代表ではないでしょうか。

堀江 貴文さん、佐渡島 庸平さん、前田 裕二さん、落合 陽一さん、 西野 亮廣さん、前澤 友作さん、佐藤 航陽さん、家入 一真さん、藤田 晋さんなども含めて、個人的にはよく調べています。

彼らに共通するのは、「普通」と比較すると、本質的なパワーがある事でしょうか。頭の思考や行動、体力なども「尋常ではない」と思います。
しかし、彼らの多くは「自分の才能は普通であり、運がよかった」とかと表現しています。そして、彼らの本に共通して出てくるのは、「自分で考える」という事でしょう。普通の人より少し考える事ができ、普通の人よりそれを正しく検証でき、普通の人よりある行動力でそれを具現化し、形にして、結果に残せる。そして、運よく必要な時に必要な人が周りにいてくれる。それを彼らは「普通」と言っています。

一般的にはどれも普通ではなく、天才的な才能の集合体だから、メジャーリーガーのようなインフルエンサーなんですが。
「普通の人」というのは、そもそも固定概念が払えないから考えが飛びぬけていないし、 一つ考えたら「オレって天才かも」と思ってそれで終わりで継続性がない。考えが良くても、形にできる行動力もないし、近くにそういった仲間もいないものなんです。
彼らの周りには、その才能や言動に憧れて、ある程度力を持った人たちが集まってくる。それを彼らは運とだと言っていますが、それは宗教的なカリスマの現れであって、実力そのものなんだと思います。

逆に、自分もそうなりたいかというと、大抵の人は普通が一番と感じていると思います。メディアに出て、有名になって、何かすると叩かれて。精神的にも突き抜けていないと有名人は潰されちゃいます。

アメリカやヨーロッパでは、起業すると「素晴らしい」という持ち上げられます。雇用を生み、税金を増やし、ヒーローみたいな存在は素晴らしいと正しく評価されますが、日本にいるとどうしても出る杭は打たれる。それを跳ね除けれる人達が、彼らなんだと思います。

ブチ抜く力~一つの事に魂を売れ~ 与沢翼

彼の行動力の本質的な部分を、35個のルールで説明しています。だいたい、こういった数のルールというのは後付けであって、4個くらいにまとめることができます。

1.センターピン・本質を見極める。拡張性。

本当に自分が好き・得意な事を知り、それを仕事にできる手段・方法で最適なものは何なのかを考える事。それがわかったら、それを武器に一点突破、他の全ての事象を切り捨て、そこだけでトップを目指す。必要なのは結果だけで、一度ブチ抜いたら、後は良い仕事、話があっちから舞い込んでくる。それを最短行うために、PDCAを高速回転。

また、一度成功したら、それを拡張(スケーラビリティ)していく。一つのビジネスに成功したら、本にしたり、ノウハウを売ったり、さらに新しいビジネスにつなげていく。これで一石何鳥にもなる。

2.他人の意見に盲信しない

他人の意見を鵜呑みにせず、自分で調べて検証したことしか信じではいけない。
他人の意見のほとんどは無意味であり、誰かは成功しても環境や性格の違う自分には当てはまらない。なので、弱音を吐かず、自分で考え、納得した方法からしか成功はなりえない。

3.会社は使ってなんぼ。常識を疑え

上記の方々全員言っている事ですが「会社依存の時代は終わった」という事。個の能力を上げていく必要があり、ポジティブな職権乱用はいい。「正当な方法」という時点で思考停止していて、そもそも「正当」とは何なのかを疑う必要がある。ルールは誰かが都合よく作った常識なので、それを守りつつ新しい解釈も必要で、それが出来れば利益を一石二鳥以上で追いかけれる。

いい大学出て、いい仕事ついて、いい役職につく事が本当に良い事なのか。本で知りましたが、彼の父親はアメリカMBA所持、財閥系役員でNHKにも出演する絵に描いたような超エリート。その方が、息子である与沢さんに「お前は稼いでいていいなぁ。父さんなんて、お前に比べれば雀の涙のお金しかもらってない」という言葉をかけたと。これは、日本型カーストの矛盾であり、こらからの時代の象徴的な言葉だと思います。AI、IoT、イノベーション、これからの時代は常識を疑い、行動する事からスタートしないとついていけない。

4.勝負はチャンスが来る前から始まっている

投資としていつでも動けるように、心と資金を準備。そしてチャンスが来たら、たかが金だと思って目いっぱい張ってフルスイング。
始めは小さくてもよいが、「継続」してアクセルを踏み、徐々に「加速」していってブチ抜いていく。
広く浅くではダメで、自分に合っているこれだというものを深く理解し、そこだけで勝負していく。

後半は、与沢さんが仮想通過リップル、SBIに投資した経緯や理由、ダイエットを行った方法、考え方について。2か月で22キロは驚異です。

「死ぬこと以外かすり傷」箕輪厚介

ベストセラー書籍を産み続ける天才編集者・箕輪厚介さんの、編集者になってからの自伝。とんでもない熱量と勢いで、内側から語り掛けるような文章です。
『動け、動け、動け、「死ぬこと以外かすり傷」なんだから、安心して万進せよ』と叫んできます。漫画の「カイジ」を彷彿とされるような文字の配置、全体の色使いも、編集者ならではという感じです。実に読みやすい。読まさました。

多くの本がそうであるように、本の中の「はじめに」の部分に本のまとめが書いてあります。与沢翼さんの「ネオヒルズ・ジャパン」という雑誌編集長になり、編集という仕事に熱狂したようです。

会社員で働きながらの副業が最強

箕輪さんは現在幻冬舎の社員として働いています。
彼の理論では、
一流の編集会社に所属しておいて仕事を鬼のように行い結果を出せば、自然と一流の人間の本を一緒に出版することが出来る。

すると、一流の人たちの思考や行動を一緒になりながら勉強・体験できるので、人間として成長できる。

そして一流の人達と絆を構築できて、それを利用して副業を行えばよい

自分も成長しているし、わからない事は質問できる、もしくは必要な人を紹介してもらえる。その状態の副業で失敗するはずがない

事実、彼は副業で本業の20倍以上の金額を稼いでいるようです。

本業が安月給でもサラリーマンであり続けるのは、「会社員はノーリスクでギャンブルできるから」と考えられます。
確かに、フリーになったり会社を起こしたらもう失敗はできない。サラリーマンなら、会社が利益は取られてしまっても、リスクもカバーしてくれる。成功するかもわからないビジネスに会社のお金を張れる。そもそもデスク・会議室はタダ。経費はすべて会社持ち。最悪失敗しても会社が大損するだけで自分はクビになるだけ。成功したら自分の実績として、アピールできる。

その仕事をこなした上で、個人は会社のインフラ・人(仲間、仕事相手先)・信頼を社員としてすべて使えることができます。

ただ、自分が最高だと思う仕事をする。全力で。

・僕はただ自分の読みたい本を作るだけだ。その最初の瞬間には、売れるか売れないかはどうでもいい。自分が好きな本を好きな著者と作る。それだけ。

・売れる本を作っているのではなく、ただ自分が好きなものを作って、好きだから、一冊でも多くの人に届けるために売る努力をしているだけ、という考え方なのです。

・ こっちから読者や時代に合わせていくことはない。

・ 好きなことをやる、というのは重要だ。そこから逃げるな。しかし、そのための数字からも逃げるな。金を稼げ。金を稼いでロマンを語れ。

・ごちゃごちゃ考える前に、動け。

・ 時間は有限だ。人はすぐ死ぬ。だから「今やれ」。「昨日までできなかったこと」をやる。

・大事なことは、行動するかどうかだ。それだけが道を分ける。行動しないと何も始まらないし、行動からすべては始まっていく。

・働け。働け。働け。動け。動け。動け。

・ 多動力の本質は、あれこれ手を出すことではない。まず何か一つで突き抜けるということだ。なにか一つのジャンルで日本のトップになるから、横展開が可能になるのだ。何かのトップだから他のトップから声がかかるのだ。

とにかく疾風のように駆け巡る文章です。何かに急かされているような。

前向きに言うと、感銘を受けるし、読んだ後は爽快感と頑張ろうという意欲がわいてきます。

二人の共通点

 二人とも、若く、エネルギッシュ、前向きで、仕事をとことん考えて行動しています。彼ら二人に限らず、この世代で台頭しているインフルエンサーは、皆とんでもなく努力をしている。それこそブチ抜いて行動している。

 ブチ抜いて行動すると、見える景気も変わってきますが、何より仲間が変化してきます。自分が経験していない事に対して、それを教えてくれる人はメンターになりえます。例えば、与沢さんのネオヒルズ族時代から今までの話をセミナーで、長時間詳細に渡って聞けるなら、私は100万でも安いと思います。その日一日だけで、おそらく自分の人生10年分くらいの経験が手に入るからです。ブチ抜くと、そうやって周囲から自然と良い奴も悪い奴も寄ってくるんだと思います。

 myana社長も社長になった時から、飲み仲間も飲んでいる時の会話も明らかに変わりました。そして、どうしてもメンターの誰かと話したい時は、メールをしてアポを取り、30分の会話のために飛行機で行ったことも何度もあります。そうやって行動すると、相手からすると「わざわざ30分のためにすごいね」と可愛がってもらえ、相談の答え以上のものをもらえます。それは、私にとって本やセミナーでは手に入りがたい、何年分もの経験をすっ飛ばせる体験になります。

 後ろ向きにとらえると、自分は彼のように飛びぬける実力も行動力もないし、何よりそこまでやる気がないっていうので、安定志向で終わっちゃうんですよね。40代目前で家族もあるっていうのも大きいのかな。「そこまで働かなくてよいじゃん。日本一になりたいわけじゃないし」という、素直な気持ちも出てきてしまう。自分が20代中盤なら、 愛読書として何度も読み返すと思います。

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