お盆休み
さぁ、お盆です。がっつり働いて稼ぎます。
私の業界では、お盆休みなんて存在しません。隙間の土日に弾丸旅行で線香をあげにいきますが、それで終わりです。
それが当たり前と考えて過ごしていましたが、副業が多くなり他業界を知るとある事に気が付きました。
『日本人、休みすぎじゃない?』
新しい事務所を買うか借りるかしたいので、色々と動いているのですが、不動産販売会社も、賃貸会社も、税理士も、会計士も、銀行も、みんな休み。
「会社の方針で、働き方改革という名のもと休まないといけなくなっちゃって」と言われました。
別にいいんです。とても良い事だと思います。色々な場所で働き方改革が言われて久しい。ただ、10日くらい休んでるんです。休みすぎじゃん。もう少し早く言ってほしかった。事務所関係が全く決まらない。
個人的には、家族の時間も大切なのですが、働くのが趣味というか、よく動いています。副業が問題ない業界を選んで就職しているので、法人をバンバン作って、従業員雇って働いてもらっています。
うちの会社は、どの会社も普通の仕事の半分の量で、普通の1.5倍程度払っています。辞めてもらう方が困ってしまうので。お盆も含め、長期休みは自由です。毎月の報告書さえ素晴らしければ、自宅業務も許しています。
こういった成功報酬型だと、非常によく働いてくれます。もちろん副業オーケーなので、副業のお手伝いなんかもやってあげて、みんなでハッピーになろうというコンセプトです。
日本人の休暇
『日本人は働きすぎ、忙しすぎ』という話をよく聞きますが、本当にそうなのか。今回はそこを論点にしていきたいと思いました。以下のような言葉をよく耳にします
・旅行会社エクスペディアの調査によると、日本人の有給消化率は60%で世界ワースト2位。フランスやスペイン、オーストリアなどはなんと有給消化率100%!
・「自分に与えられた有給の日数を知らない人の割合」ランキングで日本(53%)が世界1位。
・「有給を取ることに対して罪悪感を感じる人の割合」世界一
・ 日本は、『休むために働く』といったイメージ
日本は世界的に頑張っているという意見です。確かに、『有給』に目を向けるとそうなんですが、本当に日本人休んでないのか。私の個人的な感覚では、もっと休んでいるような気がするんです。
休日数のデータ
ある海外の知り合いに「日本はなぜ、これほど休みが多いのか?」と聞かれたことがあります。
しかし、メディカ関係は、日本は忙しい国という事を謳っている。休みが多いという話は聞いたことがない。調べてみると、面白いデータがありました。
実は日本の祝祭日の日数は、諸外国と比べて群を抜いて多いのです。バカンス大国と呼び声の高いフランスが年間9日、米国が10日ですが、日本は17日。
しかも、『月曜振り替え休日』という制度は、日本にしかありません。日本は日曜が祝日なら月曜も休みになり、3連休がめちゃくちゃ多い。
つまり、フランス人が夏に『1か月間とことん休む』のに対して、日本人は1年を通じてちょこちょこと休んでいることになります。となれば、当然、休みに対する考え方も違ってくるでしょう。
大きく休むフランスでは有休付与数、消化数とも30日で100%消化しています。日本は付与数20日、消化数10日で取得率50%。意外に有休が少ないのが米国です。付与数19日、消化率7割超、祝祭日も多くはないです。
本当に日本は休んでいないのか
結局ここにいきつきます。
日本人は、諸外国より休んでいるのか、いないのか。
合計を見ると、日本は真ん中でした。
これらの祝祭日と有給休暇を合わせた『休暇日数合計』を見ると、やはりフランスやスペインが39日など、ヨーロッパが上位を占めています。これは予想通り。
日本は27日とランキングの中位に入る一方、米国は24日、アジア勢では日本を下回っています。
一日の働き方
『日本人は、しっかり休んでいる』という、私の仮説が正しかったようです。お盆などやGW、年末年始などの大型連休を含め、祝日含めた3連休がちょこちょこあり、
『有給を消化しなくても、十分休んでいる』
という結論になります。
では、なぜこうも日本人は忙しいというイメージなのか。休んに休日出勤しているからなのか、実際のデータと何が違うのか。
それは、『一日の働き方』にありました。
例えば米国人ビジネスマンには『自分でなければ埒のあかない仕事がある』というプロフェッショナルな意識を持っている人が多いです。実際、体調不良でも出社する人は多くいるようです。
これはエンゼルバンクのアメリカの転職事情で説明しました。
簡単に書くと、アメリカは自分の力を認めてもらい、転職を繰り返して給料を上げる事が素晴らしいとされてます。
このため、アメリカは『年俸制』であり、国民全員が大リーガーだと考えると分かりやすいです。
プロとして仕事しているので、自分に与えられた仕事は素早く、的確にこなします。余った時間は次の転職のために自己成長のために時間を使います。そして、より高い給与で自信を評価してくれる会社に就職していきます。
米国の公正労働基準法では、有給休暇については規定がなく、雇用者と被雇用者間で取り決めることになっています。たとえ有給休暇の権利を持っていても、パフォーマンスが低迷すれば職を失うのではないかと不安を抱くため、有給はあまりとったりしません。
米国人エグゼクティブは、朝6時に出社して午後2時まで集中して働き、日の高いうちに帰ってプライベートを楽しむ人や、土日も仕事をこなしますが、翌週からはまるまる休んでメキシコで過ごすなど、自らハンドリングして他人が困らないように調整しています。
まさにスーパーサラリーマン。やる時やって、休む時休む。
ヨーロッパ諸外国も、基本的には成果報酬型で同じような感じです。
方や、日本はというと、高度経済成長期の働き方の名残が未だに残っているのが現状です。
「何をしたか」「どんな結果をもたらしたか」ではなく、「忙しそうに働く姿」を認める文化が根付いています。
つまり、残業時間が諸外国より長い。
日本の月の総稼働時間約200時間〜220時間に対し、フランス人の月平均総稼働時間は約156時間です。
1年にすると約528時間、日数にすると約22日間もの違いがあります。
外国人に余裕があるように見える理由はここから来ているのだと考えられます。
世界の労働時間ランキング
では、やはり日本は労働時間が長いのか。
世界の平均労働時間ランキングによると、日本は1,745時間で15位です。
これは世界平均の1,725時間を上回る数値です。一方、世界一労働時間が短いオランダを含め、ドイツやノルウェーなどヨーロッパの国々は軒並み平均以下。
成果で判断するヨーロッパと、長時間働くことを重視する日本と見る事も出来ますが、
実際は、無駄に残って残業している可能性が高いのでは?生産的に働いた場合、公休は世界一あってちょこちょこ休めるし、有給もまぁまぁとれるし、ゆっくり仕事しても残業代でるし。日本最高じゃん!!
って結論になりました。
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